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2009年2月

2009年2月21日 (土)

ご、あああああ。

 金曜日の朝からパソコントラブル。

 メインで使っているインテルiMacが急にカーネルパニックを起こ
し、「俺、なんかしたっけ?」と、ぶつぶつ言いながら、サブマシン
で仕事。外付けのハードディスクか、電源落とさずスリープモードで
使っているのがいけないのか。

 あれこれやって、今、いつも通りに動いているけど、とっても不安。

 前に使っていた、iMacG5は機種にもともと欠陥があって、それで
こっちがパニックになったことがあるんだけど、そういう方向に進む
んじゃないことを祈りますよ。

 なんだか、サブマシンのminiが頼もしくなってくる。小説書いたの
もこいつだもんなぁ。そろそろお役御免しようと思ってたんだよね。
うむ、抵抗でござるか。すまぬすまぬ。

 さっきコンビニまで言って、サンタツを買ってきました。ああ、散
歩の達人です。喫茶店特集だったもので。あっしーがいつだったかち
ょろっと言ってた、荻窪は6次元が出てますぞ。今度、行こう。

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2009年2月19日 (木)

日曜日のこと

 ふう。
 月曜日からドタバタしておりまして、息をつくすき間がありませ
ん。こういうときに限って、「これは」というものを発見してしま
う。嬉しいんだけど、おいちょっとネタ帳……って、殴り書き。

 変な殴り書きもありますよ。

「切っても切っても繋がっていくたくわん。その姿をなめてくる人。
たくわんの一番先を指して笑う。食べると腐ってる。落語・酢豆腐
を参考に」

 って、なんじゃい。

 落語の話だと、

「落語、変人指南所。あくひ指南を参考に。茂木健一郎、変人の話」

 とか。あれかな、「え〜、春の変人、夏の変人、秋の変人、冬の
変人は北海道土産」「冬の恋人でしょ?」「ああ、そうでした。変
換ミス、変換ミス。え〜、夏の変人というのは風流でよろしい。こ
れを教えましょう」。
 なんて。

     ※                   ※ 

 日曜日、西荻で予定があったのだけど、それが伸びたため、どう
しようかと思っていたら、ノンちゃんからお誘いが。おお、ありが
たいと、西荻へ行ってきました。


 西荻へ向かう前、伸びきった髪を切ってもらうために近所の床屋
へ。前夜、ユニコーンの特番を見ていたのだけど、民生さんの髪型
を見てたら、それにしたくなる。ほんとは、坊主にしようと思って
いたのだけど、それを言う勇気がなく、それとなく短くすることを
アピールする。いつも困るんですよね、「どのくらいにしましょう
?」って言われると。

 で、短くなりました。
 この床屋さん、TOKYO−FMをかけてたんですが、ちょうど
ユーミンの時間で、3曲目くらいに「♪ブリザード〜 ブリザート」
と聞こえてきて、なぜか知らないけど「俺は凍らないから。なんっ
うか、スタットレス」と目をつぶりながら思う。あと15分したら、
達郎さんが登場するってところで、店を出る。

 西荻に到着して、ゴゴシマヤへ。
 「すだより」がどうしても欲しくって、頂く。澄子さんに店の出
入り口から挨拶したのだけど、会計するまで俺とは思っていなかっ
たらしく、短くしすぎると誰なのかわからなくなるのかーと思う。
(余談をすると、別のところでも俺とすぐに思ってもらえなかった
ことが)。 

 ゴゴシマヤでは、

・デスモンド・モリス 矢島剛一訳「人間動物園」(新潮選書)
・川端康成「ある人の生のなかに」(中公文庫)
・池田満寿夫「模倣と創造」(中公文庫)

 を購入。

 ノンちゃんとどんぐり舎でお茶を(ありがとうございます)。
 聞いている音楽のジャンルが広いと言われて、照れる。Perfume
のあとに吉幾三がかかっても大丈夫ですよと、訳のわからないこと
を言う。

 音羽館まで見送っていただき、棚を覗く。

・山下勝利「芸バカ列伝」(旺文社文庫)
・志村ふくみ「一色一生」(講談社文芸文庫)
・デアミーチス 杉浦明平訳「クオレ」(河出書房新社)
・マイクフェイダー 岸本佐知子訳「ニューヨーク・バナナ」
 (白水社)
・魚喃キリコ「blue」(マガジンハウス)

 を購入。
 
 吉祥寺へ行って、新星堂で、チャットモンチーの新譜を買い、ブ
ックファーストで、

・茂木健一郎・重松清「涙の理由」(宝島社)
・三崎亜記「廃墟建築士」(集英社)
・西村佳哲「自分の仕事をつくる」(ちくま文庫)
・坪内祐三「考える人」(新潮文庫)
・「本の雑誌 2009.3」

 を購入。

 そのあと、武蔵野市立吉祥寺美術館へ行き、「原研哉デザイン展
友人、原田宗典がモノ書きだったおかげで。」を見に行く。持って
いる本がたくさん置かれていたのだけど、自分のウチにあるのと、
美術館に置かれて、実際に来られた方が手に取っているのではワケ
が違うわいと思いながら手に取る。

 美術館を出て、早く「涙の理由」を読まねばと思い、三鷹のいつ
も行く喫茶店へ。マンデリンとミックスサンド。
 第1章を読み終えて店を出る。
 
      ※               ※

 茂木健一郎・重松清「涙の理由」読了。

 この本はこの先、何度も読み返す1冊だと思う。重松さんが泣け
る小説を書く作家だと思っている人はその思いを覆れるであろう。
 

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2009年2月15日 (日)

一枚のチラシ

 木曜日、梱包用品が足りなくなっていたので、近所のJマートへ
行く。
 梱包用品を買い、「そうだ、珈琲の粉切れてた」と、ふらふら手
に取って半回転したら、歌舞伎揚が眼に入り、当然のようにレジに
持って行く。危険な食べ物だ。が、うまいので、久しぶりにばりば
りやりたくなった。

 ちょいと喉が乾いたので、珈琲を飲んでいたら、ピンク色のチラ
シが見えた。ここんとこ本を読んでいなかったので、嗚呼活字、活
字よ活字、活字さんと、読んでいたのはいいのだけども……。

 近所のJマートだけなのかもしれないけど、ペットをカートに乗
せて買い物ができるんですね。それとは別に、一時預かりのできる
ところがあって、一時間525円なのだそう。
 チラシの下段には、お手入れ4点セットなるものもあるそうで、
どんなことをしてくれるのかと、読んでいった。

・爪切り(ふむふむ)
・耳掃除(ふむふむ、ふむ)

 ここまではいい。ぎょえーっと言ったのはその先の2点であった。

・足裏バリカン

 うぐっ。な、なにをするの、うぐぐぐ。悶絶。

 極めつけは、最後の、

・肛門線しぼり

 である。
 どういうことをするのだ。ど、どういうことを。
 肛門の線をしぼらないと、いけないのですか。
 それは、犬も猫も鳥もペンギンもですか。
 ぞうさんもきりんさんもですか。
 のーあー、悶絶超特急(し、シベリア行かも)。

 人間に置き換えて考えているから、悶絶顔になっているのはわか
ってるけども。足裏バリカン→肛門線しぼり、である。どうしても
拷問のように聞こえてしまう。

 なぜか俺は、ぶらさがっていたピンク色のチラシを、一枚もいで
持ち帰っていたのだった。

 お手入れ4点セット、お値段は1575円である。

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2009年2月14日 (土)

「とうきょう」

 午前3時を回りました。東京は三鷹のはずれ、強風が吹き荒
れて、隣の工務店がずっと置きっぱなしにしてる「立ち入り禁
止」と書かれた看板がぷらぷら音を立てております。風がボロ
アパートに吹き付けるたび、障子がゆれてかたかた。

 ウチはですね、調布飛行場のほうから吹いてくる風が当たる
はじめのところで、ほとんど遮るものがないものだから、まと
もに当たるんです。そのうち何か降ってくる気がして、恐いっ
たらありゃしない。ま、でも、どうにかなってるのは不思議で
す。

 さて、まさのーとくんがブログのネタに東京の感じがするの
楽曲でひとまとめにしてたんですが、

「はーい、便乗商法。便乗、あれこれ198円!」

 と、いうことで、東京な曲をつらつらと。

1 「ツバメ」山崎まさよし

「霞の向こうに新宿が見える
 ツバメはうまくビルを縫ってゆく
 今年はゆっくりと春がおとずれる」

 なんだか、今年の春はもう先取りしてしまっている感じがあ
ります。生き急いでるよなぁ、春。
 アパートの二階にツバメが毎年巣を作るんですが、巣から出
て飛び立っていくとき、縫っていくところがよく見られるんで
すね。
 それで、そのツバメを見ていると、

「外食ばかりじゃ やっばいけないね
 タバコの量もちょっと多いかもね
 少しなげやりになってるかもね」

 ほんと、俺のことじゃないかなんていつも思うんです。どれ
も、はい、正解。
 今、タバコ切れてるしっ! 

 阿佐ヶ谷だとか、高円寺だとか、新宿のビルが見えるところ
から朝帰るとき、ふと思い出すんだよね、ツバメ。これが京王
線だと、笹塚まで潜ってるから、この曲のことは思い出さない
の。

2 「東京」浜田省吾

 東京の暗部を覗くと、こういう感じになる。

「路地の陰で少女が身を売る
 少年達は徒党を組んで獲物を探す
 プールサイド 寝そべる金持ち
 真夏の街を仕事探してさまよう人
 いつまで君 持ちこたえられる」

 東京という街は、持ちこたえられる人だけが住む。「芸能界
は人を押しのけないとやっていけない世界」というけど、東京
もそういうところが薄く、また、濃く、そして、偽善的にふわ
ふわしていると言い切ってもいい。
 だけど、

「東京 時代のせいにしないで
 東京 光を見つけさせて
 東京 TOKYO 東京」

 なのです。希望ですな。それも、空気中にばらまかれている。
吸ったり、吐いたり。
 いつまで、持ちこたえられるのだろうか。

 もっと細部に渡った曲だと、一青窈「なんもない」があります。

3 「新・東京ラプソディー」山下達郎

 達郎さんの曲には東京をイメージさせる曲というのが多数あっ
て、「DONUT SONG」は渋谷のミスドだとか、「スプリンク
ラー」のイメージは表参道。たぶんに、達郎さんが東京生まれで
東京育ちというところがあるんだと思う。

「街へ出るのさ
 溢れる光の中へ
 飛び込んだなら
 生まれる僕等の東京ラプソディー」

 光は街の中にあり。

4 「ハミングライフ」GOING UNDER GROUND

 新宿だとか、池袋だとか、渋谷だとかの信号で、たまに向こう
から知っている人が歩いてはこないか、信号が青に変わって、十
数歩歩いて、「あっ!」「おっ!」「久しぶり」、そうはなって
くれはしないか。そう思うことがある。

「一斉に前を向いて歩き出した交差点の隅っこで誰かに会いたくなる
 だけどぼくは歌うよ
 ひとりぼっちで見つけていくしかない希望を

 ぼくはここにいるよ
 ハミングライフ in Tokyo」

5 「東京DAYS」槇原敬之 

「東京DAYS何かいいこと
 ないかとぐちをこぼしかけて
 遊び場さがすようになったら
 最後と言葉をのんだ」

 いっときこの曲を毎度歌ってる時期がそういえばありました。
 東京には遊び場が溢れていて、困ることはないだろうに、探すよう
にならないようにって思ってたんだろうな。

「家具屋でみつけた緑色の
 1人がけの大きないす
 自分の部屋に置くとしたら
 どこがいいか考えてた

 そうしていつか1人分を
 自然に選んでることに
 少し淋しくもなったりしたけど
 悪い気分じゃないんだよ

 東京DAYS愛する人が
 いつか現れたら僕のひざの
 上にのっけてあげればいい
 その先はそれから」

 ふむ。

 うわっ、気づいたら、もう5時じゃん。
 最後に東京な曲、内山田洋とクールファイブ「東京砂漠」でお別
れです。さよならーーー。

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2009年2月10日 (火)

20代に使ったお金

「生活費で二十代をふりかえるとき、私の場合の総括としては、
「いかに困窮の兆しがあろうと、飲み代だけはけちらなかった」
ということになる。あんまり自慢できるようなことではないが、
とにかくそうなのだ。
 そうして三十代も後半に近づいた今、思うのは、二十代のと
き使ったお金がその人の一部を作るのではないか、ということ
である」
          (角田光代「しあわせのねだん」より)

 自分で稼いだお金を持って、二十代、何かに使う。十代の間
に使うお金というのは、親のお金というものが強くあり、自由
の幅は狭い。

 角田さんは飲み代にかなりのお金を使ったそうなのだが、は
て、自分は何にお金を使ってきたんだろうか。本? 確かにそ
うだ。本にはお金を使ってきた。20代に買った洋服の何十倍
も、いや、言い過ぎかもしれないけど、何百倍も使っている。

「二十代すべて、私とは正反対に、装飾系にお金を使った人が
いるとする。その人は確実に、私よりも装飾選びがうまいはず
である」

 うむ。
 本にたくさんお金を使ったものの、選ぶことがうまいかと言
われたら、自信はない。ほんとない。やみくもに買い、あると
きはこじつけで買い、しばらくして、その本の山が崩れる。そ
の繰り返し。
 この本の山は自分の一部と言っていいのだろうか。

    ※                  ※

 本をたくさん買うことに明確な理由がひとつある。

 「金は天下の回りもの」という。自分は文章書いて飯を食べ
たいと考えていて、その「商品」にたくさんお金を使うのは当
たり前のことだと考えている。ケチってどうするっていうこと
なんです。
 もちろん、読まないとあかんのですが。
 
 と、もうひとつ。
 自分で稼いだお金なのにもかかわらず、実家からの電話一本
で口座にあるお金がどかんと減ったことが数度ある。この先も
これは続くんだ。
 そのお金は自分の一部なのだろうか。
 金額を計算すると目眩がしそうなのでしないけども、かなり
の金額である。
 本を置く場所がなくなってきてるので、いま住んでいる家か
ら引っ越したいとは思うものの、実家から電話が来る度、それ
が遠ざかる。おふくろに泣かれて、息子はただただ、入金する
ばかりなのである。

 ここ最近はそういう電話がないので、ほっとするのだけども。

(ただ、言えることはお金に困り、小説のネタには困らないと
いうことは確実にある)。
 
    ※                  ※

 外山滋比古「ことばの四季」、水村美苗「日本語が亡びると
き」、角田光代「しあわせのねだん」読了。

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2009年2月 6日 (金)

今月購入予定の文庫・新書

 ダ・ヴィンチが発売されましたので、忘れないように。

・サタミシュウ「はやくいって」(角川文庫)
・太宰治「人生ノート」(知恵の森文庫)
・杉本彩「女は男のここを見ている」(祥伝社新書)

 あ、タイブミス。んー、でも気にはなるわな。 
 この手の話は、飲んでるときとかにですね、直接女の子に訊
いたほうがいいと思うんですよ。
 あ、その前に気づけって、ははあ(ひれ伏す)。
 あれ、そういうの、俺だけ?

 はっはーん(by石田衣良)。
 
・川上弘美「なんとなくな日々」(新潮文庫)
・堀江敏幸「おぱらばん」(新潮文庫)
・本谷有希子「生きてるだけで、愛。」(新潮文庫)
・西村佳哲「自分の仕事をつくる」(ちくま文庫)
・吉村昭「私の文学漂流」(ちくま文庫)

 と、いうところ。

 重松清さんと茂木健一郎さんの対談本と、三崎亜記さんの新
刊は必ず買うっと。

 そんでもって、あたいはこれから風呂っと。
 みかんを3つ食べましょか。

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師匠と弟子 その1

弟子「師匠っ、師匠っ」
師匠「ん、なんだ」
弟子「師匠が昔っから見たがってたもの、見つけて参りました」
師匠「ん、見たがってたもの?」
弟子「はい。これです」
師匠「なんだ、しぃでーじゃねぇか。こんなきんきらしたもの
   見たくないぞ」
弟子「いえ、CDではありません。DVDです。この中に師匠
   の見たがってた映像がおさめられております」
師匠「ほーお。ん、じゃ見ようか」
弟子「はい。準備します」
  (と、ノートパソコンにDVDを入れ、師匠に渡す)
師匠「んーー、どれどれ。んんっ(モニターに顔を近づけ)、お
   めぇ、隠し撮りしたな!」
弟子「ああ、いや、師匠が昔っから見たがってたものですから、
   喜んで…」
師匠「馬鹿野郎っ!」
弟子「す、すいません。でも、師匠、言ってたではないですか、
   見てみたい女房のへそくりかくすとこ。って」
師匠「おめぇさんよ、へそくりだよ、見たいのは。へそかくすと
   こしか映ってねぇじゃねえか」
弟子「いえ、師匠。へそかくす前に食べていたものは、たくさん
   の栗でございます」

 ちゃんちゃん。

 こういう話、笑点で誰かが言ってそうなんですけどね。

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2009年2月 5日 (木)

去年の今ごろはぁぁ。

 ドタバタと時間が過ぎるのは早いという日々でございます。
 
 去年の今頃は、大馬鹿な自信を持ち小説を書いておりました。
ほんと、馬鹿でしたねぇ。いえ、ね、他人の視線というのは重
要という話でございまして、どこかしらでその視線にさらされ
ておくべきなんですが、自信が邪魔しました。とてつもなく、
邪魔しました。
 ほら、自分の顔は自分の「眼」では見られないという。鏡を
使った時点で、もう別のものを使ってるんですな。鏡は他人な
んです。そういうことを忘れてた。

 親父はですね、その小説を書き上げるのに3カ月かかって、
今欠点もわかったんだから、書き直してどこかにもう一回送れ。
時間もそんなにかからないんだから。と、言うのですが、なか
なかそういう気が起こらないんですね。

 読んでいただいた方には「すまねぇことしたなぁ」という気
持ちでいっぱいでございます。

 でも、書き上げたことで、スコンと無駄な気持ちが抜けたの
は事実で、それまで「かかなきゃ、かかなきゃ」という一方的
ぜい肉付精神があって、あるとき飲み屋でがあがあごりごり言
われたときには、焼酎を全て飲み干し、ああ、これじゃベタな
ドラマだよという感じで、「なりゃええんやろ、なりゃ、作家
になればいいんだろ、なぁ、なぁぁっ。なったら、てめぇは文
句ねぇんだろっ!」と、言っていたのですが、書き上げて以後、
そんなことは思わなくなった。

 いえ、ね、ほらいるでしょ、がつがつがつがつ、自分のこと
は棚にあげて、そのね、見えるんだったらいいんですよ、自分
の欠点とか触れてほしくないところとか、でも、それをかたく
なに隠して、がつがつがつがつ、他人に対して文句を言う。他
人の視線は一切無視。そういう人間になりかけてたんですね。

 小説の結果は駄目だったけども、書き上げてよかったのは、
どうしょうもない感情が抜けてくれたことですね。いや、抜け
たというよりも、溶けたが正しいかもしれない。

 人の心は硝子の心なんて言うけども、まったくそうだと思っ
てまして、ひびの入ることに臆病になってると心に降るのは埃
だけで、前が見えなくなって、自分ことは棚の上にあげると。
 でもですね、ひびが入って、心がこなごなになってもいいじ
ゃないか。いい。まったくを持って、いい。こなごなになると
きにゃ、そりゃ不純物も混ざるだろうけど、再び、なにくそと、
硝子を燃え上がらせて、硝子溶かして、

「ふううううううっ!」

 と、息思いっきり吹き込んで、再び心を作ればいいじゃない
か。年齢は関係がないと思う。心臓も、「よしっ、血、運ぶぞ」
って思うんじゃないか。

 あ、何書いてるんだろ。
 仕事しなきゃ。

 今は、自転車の駐輪場のおじさんの話を書いてます。はい。
って、3枚しか書いてないけど。

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2009年2月 4日 (水)

得意技・勘違い。

 節分の日、8年間通っていたコンビニが閉店する。

 と、思って最後の日にコンビニへ行った。
 すでに、雑誌は片付けられ、活字大好きな俺としてはあっ
た姿を想像するしかなく、ほかのコーナーにも商品は薄くし
かない。飲み物の冷蔵庫にもほんの少しだけ。健康ドリンク
の置いてあるところにも数本しかなく、なんとなく買っても
元気になれないんじゃないか、と思う。

 最後の日だからって、何か別のものを買うという気もなく、
いつも通り、弁当を買い、菓子パンを買いと、レジに行こう
とすると、

「リニューアルするんですよ」

 と、耳に届いた。

 なんだか、太陽が差し込んできたぞ。
 あれ、まぶしい。

 閉店を知らせる張り紙に、リニューアルの「リ」の字が書い
てなかったから、それも、でっかく「閉店」と書いてあったか
ら、てっきり無くなると思っていた。

 な、なーんだ。はは、はははは。

 このコンビニ、俺にとっては「言葉数」を増やす貴重な場所
だったんですよ。笑い話ではなくって。
 仕事にどーんとはまり込んでしまうと、

 自宅→郵便局→コンビニ→自宅

 というコースを繰り返すことになる。

 独りで住んでますから、話す機会なんぞ希有。
 
 そこで、コンビニです。
 弁当を買う。 

「温めますか?」

 これこれ、これです。まってたなあ、うん。

 たいていはアレですよ。こう言う。

「はい」

 おお、二文字。

 俺は、こう言う。

「温めますか?」
「おねがいします」

 七文字っ! 素敵だ。
 三日でスリーセブンだ。ちゃんちゃんばらばら。

 今日から、これがなくなるんだ。
 どうしよう。

 ココスに行って、一番長いメニューを言うか。
 他にコンビニあるんだけど、そこはね、あんまり行きたくな
いのよね。

 なにはともあれ、勘違い、ああ勘違い、勘違いである。

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2009年2月 1日 (日)

目の前にいるわけだ、達郎さんが。

 夢だったのか、夢だったのか、夢だったのか。
 昨日、NHKホール、前から4列目。

 初日を観たとき思ったことなのだけど、ギターを持った達
郎さんの顔を観ていると、親父の顔に似ている気がしてくる
んですよ。実際比べたら、似ちゃあいない。でも、達郎さん
も親父も「戦っとる」んだと思うと、とってもタブる、重な
るんです。
 そういうことが目の前で繰り広げられていると、こっちは
「泣いちゃあかん」と思ってしまうんですね。

 2曲目で白旗振っておりましたが。

     ※               ※

 なんというか、流れというのはうまいことできているのか、
それとも日頃の行動ひとつひとつの積み重ねで風が変わるの
か、このところの精神的具合の悪さなところに、このライブ
です。

 達郎さんもMCで「人生山あり谷ありよ」と言っていたけ
ども、そういうことはあるんですなぁ。

 まっ、心がけひとつですよ。

 ときどきですね、いっそのこと、どこかの古本屋さんに弟
子入りして生活していったほうが「楽」なんじゃないか、そ
ういうことのほうが自分を活かせるんじゃないか、とか、誰
かから大金を借りて、仕事を「楽」にする方向に向けたほう
がいいんじゃないか、って思うのだけども、それじゃ自分は
駄目になる。

 自分のどうにかして稼いだ金で、どうにか進む。そうしな
いと、いままでしてきたことへ唾棄することになる。それは
それは自分との戦いなわけだ。

 何かをされたから「やりかえしたい」とか、誰かを「見返
したい」とか、そういう安易な志じゃない。自分がどこまで
いけるのか、ただそういうことなのです。俺のことをくだら
ないと思われるのであれば、それでいいし、無理にぐだぐた
言葉を並べてもしゃーない。

 久しぶりに調布から自宅まで歩いて、ふつふつと頭を過っ
たことなのでした。

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