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2009年5月

2009年5月31日 (日)

目白→外市→渋谷→調布(長文)

「俺、今、たこ焼き食べてんたぜ。へっ、たこ焼きだぜ。たこ
たこやきやきだぜ。そして! デザートはまるごとバナナだ。
どうだまいったかっ(かぶっ、あめーっ。ただ、打ちたかった
だけです。すみません)」

      ※              ※

 早めに外市へ行って、渋谷へ移動するまで誰かとしゃべりた
いなと思っていたものの、2時半まで仕事をする(いわゆる貧
乏性)。バス停で武蔵境行きのバス待っていると、前に並んで
いた男性ふたりが携帯をいじくりまくってる。相当待ってる様
子。家を出るのにがちゃがちゃしたため、もう3時回ってる。
なもので、一瞬外市に行くのは明日にしようと思うものの、バ
ス代210円を確認していたら、バスが来る。

 目白まで、井伏鱒二「還暦の鯉」(講談社文芸文庫)を。
 
 いつも中央線東京行に乗って、阿佐ヶ谷駅を発つとすぐ左側
に中学校か小学校のプールが見える。「プールだな」と、25
の数字が浮かび、駅前のビルを通過する。そこに、たぶん市民
プールなんだと思うんだけど、昨日今日の雨を貯えた水面が眼
に飛び込んで来る。

 この時期は誰も使わないからそれなりの姿なのだ。なんだか、
「掃除してぇ」と思う(その前に自分のウチをどうにかしなさ
い。いやいや、違うんだ、自分のとこよりも人んとこをどうに
かしたいの。そういう性分なの。なのなの)。

 目白からてくてく歩き、往来座へ。
 
 買う気はまんまんなのだけど、買ったのは3冊。

・田村隆一「書斎の死体」(河出書房新社)
・エヴァ・ヘラー 絵・ミヒャエル・ゾーヴァ
 「思いがけない贈り物」(講談社)
・新村猛「広辞苑物語」(芸生新書)

 「広辞苑物語」は、書きかけの小説の資料。
 「わめふり」を頂く。

 向井さんや退屈さんにご挨拶。Pippoさんに「日記書い
てなかったでしょー」と突っ込まれて、その場の言い訳を。な
ーんて言えばいいんでしょうか、ほんとのことを書くと、しば
らく書くのはやめておこうって考えてたんですよね。

 ここんとこですね、葛藤というのか、この、日々ですね、な
んというのか、書く気持ちはあるものの、いざ書くと、うまく
行かない気持ちを発散させるために書いてしまいそうだったん
ですよ。
 そういうのって、読んでくれる人の時間を無駄遣いしてしま
うから、やーめーたーと(国立天文台方面に向けて遠吠え)。

 でも、昨日、むくむくと書いてました。やっぱ、かくか(背
中を中心に、猫の手、孫の手、我の手で)。葛藤系ブログ。ど
うも、かっとうけいしげるです。

 そういえば、Pippoさんと、血液型の話をしていたのだ
けど、A型特有なのか、俺だけなのか、「しゃべりたいことを
考えていたのに、その人に会うと忘れてしまう」という。で、
別れてから思い出すんですよ。

 これからライブなのでーと、別れて、目白まで行く間にいろ
いろ思い出す。きーーーっ。来週話そうっと(って、忘れるの
ね)。

 渋谷まで、頂いた「わめふり」を読む。
 この印刷って、リソグラフかな。その昔、リソで同人誌刷っ
たことがあって、インクの乗った具合とか、そんな気が。特集
は「わめぞと行く仙台」。

 仙台にはライブの遠征で何度も行っているのにもかかわらず、
「火星の庭」には行ったことがないという、あかんヤツでござ
います。仙台近辺の「ブ」にはほとんど行ってるというのに。
 それで、行きたいなーと思ってると、遠征しなくなってると。

 一度、レンタカーで借りてもらったキューブかなんかがトラ
ブルを起こして、途中で代車ですと、セドリックかなんかに乗
ることになって、あ、自分は免許ないので助手席だったんです
けど、仙台駅前の「ブ」で買い物して、黄色い袋をどかどかと
積んでいたのはいつの話だっけ。運転手の悪友Sが帰り道、ス
ピード出しすぎて捕まってました。「アクセル軽く踏んだだけ
でスピードでるー」→「なんか後、赤く光ってる」→うーうー
うー。なんか、高級車で仙台の街をうろうろしたんですよ。た
ぶん、東京以外でライブを観た街は仙台なはず。独りで花*花、
観に行ったんだよなぁ。
 
        ※          ※

 さてさて、その花*花の10周年ライブがduoで。まあま
あ、ラブホテルの坩堝に会場はございます。ふつーに、ご入店
するカッポールゥの姿が。休憩48時間とかしておくれ。

 1曲目が自分の予想とぴったしかんかん。

 ふるーい友人の皆さんはよくご存知ですが、ワタクシ、いー
ちゃんの大ファンでして、某ラジオ番組に葉書書きまくってい
たら、スタッフから電話がかかってきて、「1時間後に出演し
ていただけますか? ひとつ相談事を考えておいてください」
と。それで、出たのですよ。なに相談したのかは内緒ですけど
も。
 ジングルの詩を考えるコーナーがあって、いくつか送ってい
たのですが、デュエットデュエットと、ワタクシ、歌ってしま
ったのでございます。おお、ド深夜とはいえ公共の電波にっ!
すっかり忘れてたけど、思い出したよっ。自分の出る前にかか
っていた曲が、aiko「カブトムシ」だったことも思い出し
たよ。

 ライブはとーってもよかったです。
 聴きたい曲がほとんど聴けましたし、このふたりのライブは
観られないものと決めてたところがあったので、余計に。
 
 うん、声なんですよね。
 長門裕之さんがNHKの昼間の番組に出たとき、「若手の役
者に言うんですけどね、台詞を言うとき、口先だけで言うんじ
ゃなくって、ここ(心臓)に台詞を降ろして、それから言うん
だって。ここに降ろすと不純物って付くでしょ、そうじゃなき
ゃ」っておっしゃってたんだけど、花*花のふたりはそういう
ところがよく見える気がするんです。

         ※          ※

 8時過ぎにライブが終わったので、上(中央線)で帰らず、
下(京王線)で調布へ。駅前の本屋で、津村記久子「君は永遠
にそいつらより若い」(ちくま文庫)を買う。そのまま帰ろう
と思ったんだけども、シャノアールで読書。
 
 帰宅して、日記を打っているところ。

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2009年5月30日 (土)

うむむんむん

 ♪みちくさな人生よ〜
  わめぞある喜びよ〜
  この胸のときめきを みんなに〜
  
  この世で大切なのは〜
  本、買うことなのと〜
  わめぞはおしえてくれる〜
        (松崎しげる「愛のメモリー」替え歌) 

 と、いうことで本日、明日は池袋・往来座で「外市」です。
私も今日、行きますぞ。夜は、渋谷で花*花ライブっと。う
ん年ぶりに花*花観て、鼻血出さないようにしないと。ユニ
コーンじゃないけど、もう観られないって思ってましたから
ね。遠足に行く前みたいになっとる。

 ……って、日記どうしたんだって?
 
 久しぶりに書いたと思ったら、詩だし。

 まあまあ、いいじゃないですか。あの詩はですね、古い知
り合いの方は「またか」と思うかもしれませんが、あれで完
成「かなぁ」です。なんか、書きたくなったのです。

 日記書いてなかった間はですね、精神的に底でして、悪い
癖で「ああ、今、底だ……」と思うと、もっと掘り下げたく
なるもので、「こりゃまずい」という朝もございました。つ
めつめで仕事したもので、ぶっ倒れた日もありましたなぁ。
 まあまあ、仕事大好きなのは、親父の血なのでしょうがな
い。

 なんといいますか、書くモードと仕事のモードは全然違い
まして、それをうまいことやりたいのですが、難しいもんで
す。ほんとは、書くことを仕事にできれば、御の字なのです
が、肝心の小説もほったらかしで、妖怪かつたべ(神保町界
隈に出没)に活字を食べられてしまってるんじゃないかと。
 
 あと、ひと月半くらいで一山抜けられそうです。

 吉祥寺「わ」で、ホルモンたらふく食べたいっ!

      ※           ※

 松岡正剛「多読術」、サライネス「誰も寝てはならぬ2」、
弘兼憲史「覚悟の法則」読了。

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2009年5月29日 (金)

「こんなん」

 こんなん こんなに ありまして
 こんなん たくさん こなごなに
 たべて とっても でかくなり
 こなごな こんなん へでもない

 つぎの こんなん こなごな こんなん
 くだくさ こんなん こなごな こんなん
 どんと、おいらにむかってこい

 しょっちゅう こんなん いたいけど
 いたまぬ こんなん つまらない
 こんなん こんなん こなごな こんなん
 はごたえあるから いたくて こんなん

 おいらは はらへり たべるぞ こんなん
 まんぷく まだまだ くだくぞ こんなん
 こんなん すてるの ほんとに いいのか
 こなごな こんなん いただく こんなん
   
 おいらは たえるよ あらゆる こんなん
 たえて くだくよ がまんじゃない
 こんなん こんなん こなごな こんなん
 たえて くだく こなごな こんなん

 おいしい ごはんの ありかはね
 こんなひびのれんぞくに うまっていて
 こなごな こんなん ふりかけです

 くだいた こんなん ほっぺにつけちゃって
 こはん いちぜん いただきます 
 
 こんなん こんなん こなごな こんなん
 くだくよ くだく こなごな こんなん
 こんなん こんなん こなごな こんなん
 くだくよ くだく こなごな こんなん 

 こばんとやきじゃけとくだいたこんなん
 うまいっ
 ごはんとしめさばとくだいたこんなん
 うまいっ

 こんなん、ほりおこせ!

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2009年5月16日 (土)

つらつらぱぱや

 なんだか、寒いです。
 勘弁してくださいよ、おてんとさん。

 つらつらぱぱやとちゃりんこに乗って調布「ブ」へ。
 買ったものはというと。

・高田敏子「詩の世界」(ポプラ社)

 なんだか詩がいっぱいなので。
 買った理由はそれだけ。わくわくするのよ。

・柴崎友香「また会う日まで」(河出書房新社)
・幸田文「北愁」(新潮文庫)
・梅原猛「日常の思想」(集英社文庫)
・中川一政「モンマルトルの空の月」(中公文庫)
・河内一郎「漱石、ジャムを舐める」(新潮文庫)

 ああ、もう3時半。
 寝ないと。

 書きたいことがいろいろとあるんだけど、ちょいと片付
けないといけないことがねぇ。

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2009年5月15日 (金)

月曜日は山下達郎。

 どこから書けばいいのやら、11日は達郎さん6年ぶりの
ツアー千秋楽、中野サンプラザでした。

 この日のチケット、ファンクラブの先行の手紙が来てて、
電話予約したもの、NHKホールのチケットがとても良い席
でしたから、

「ゼッタイニアタラナイ」

 と、思っていたのですが、確認したら、

「トウセンイタシマシタ」

 と、入金して、チケットが到着して、

「セキ、イッカイ、ジュウイチレツ」

 おお、おお。おおおおお。

 中野サンプラザは、オーケストラピットがあるので、11
列と言っても11+αなのですが、達郎さんのライブはオー
ケストラピットもステージにするので、11列なのでした。

 マイミクマリーさんと一緒に、ドンキで音だけクラッカー
を買い、会場へ。

 一曲目は「Sparkle」なんだな、うん。

 ビルの屋上で演奏しているセットで、ひょっこりと飛び出
た階段を登ってくる皆々さま。千秋楽、やりますぞと、
「Jungle Swing」「Blow」と続く。

 「Paper Doll」で、達郎さん出だしを間違う。
 
 「私は、漫才ではなく、落語の感覚に近いので、アドリブ
が効かない」というようなことを。2度今回のツアーに行っ
ていますが、MCがほとんど一緒。「芝浜を100回聴いて
も、いいもんはいいんです」と、そうそう、いいもんはいい。
でも千秋楽、MCが飛びます飛びまして、達郎さん間違った
という。「はい、これしゃべって、これしゃべって、はい演
奏、だけど脱線すると……そうはいかない」。

 そうなんですよねぇ。
 いいもんはいい。ウチの妹や悪友Sがずっと同じ番組をく
り返し見てるというのを不思議に思ってる時期があったけど
も、彼らにすれば、それが芝浜みたいなもんだったんでしょ
う。

 いろいろと書きたいことはあるんですが、それは別の機会
にしまして。

 アンコールでまりやさん登場。別嬪すぎて、ずっと見まく
ってしまう。まりやさんのライブも見たいものですなぁ。も
う、おいくつなのか忘れましたよ。
 
 あと、達郎さんを見てるとウチの親父に似てくる原因がわ
かりました。達郎さんはニットキャップかぶってるんですが、
ウチの親父はベレー帽でして。画家じゃないんですよ。だか
ら、ずっと観てるとたぶるんだ。
 
 約、4時間。ふー、よくトイレに行きたくならなかった。
 これからツアーもどんどんやっていくそうですので、楽し
みです。
   

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2009年5月12日 (火)

今月買うかも、しれない、文庫と新書

 どうしてか、先月の「ダヴィンチ」を買い忘れていたので、
ひと月ぽっかり開いてしまった。買い続けている雑誌なのだ
けど、忘れちゃうくらいな日々だったんだろう、4月。

 5月の文庫・新書情報から、買うかもしれないものを箇条
書きに。

・岡本太郎「人間は瞬間瞬間に、いのちを捨てるために生き
 ている」(文庫ぎんが堂)
・花村萬月「草臥し日記 萬月夜話其の三」(講談社文庫)
・子安大輔「お通しはなぜ必ず出るのか」(新潮新書)
・津村記久子「君は永遠にそいつらより若い」(ちくま文庫)
・茂木健一郎「疾走する精神」(中公新書)

 と、いうところ。 

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2009年5月10日 (日)

吉祥寺→ジブリ美術館

 マイミクさんをジブリ美術館へご案内するため、吉祥寺へ。

 ご案内と行っても、ジブリ美術館に行くのははじめて。同
じ市内に住んでいるんだけども、きっかけがなくって行かず
にいたのでございます。道中、井伏鱒二「還暦の鯉」(講談
社文芸文庫)を読みつつ、吉祥寺へ。

 マイミクさんが到着するまで、あちこち行きますよ、古本
屋さん(メールの返信に「これから家を出るところです。買
い物〜、買い物」と、書いたら、返信が、「本でしょ?」と。
そうです、本です。本しかない)。

      ※              ※

 ブックファーストで、

・「ダ・ヴィンチ 2009.6」

 どうでもよくないことだけど、先月号買い忘れてる。

・森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」(角川文庫)

 買ったよ、買ったぞ、あっしー&まゆちゃん。
 というのか、解説、羽海野チカじゃないかっ! 
 一瞬、意地でも買うもんかって思ったのだけども。

・松岡正剛「多読術」(ちくまプリマー新書)
・北原尚彦「古本買いまくり漫遊記」(本の雑誌社)

 レジにいたお兄ちゃんの髪の毛が、茂木健一郎さんみたい
であった。それで、横にいた女の子が本を入れてくれたのは
いいのだけども、袋に1冊と2冊に分けて、横に並べて入れ
た。受け取ってリュックに入れようとして、確認したら、同
じ方向を向いてる。これ、すんごい気になるんですよ。細か
いことなんですけども。背であわせて、入れて欲しいんです。
どうしてかと言うと、動いてるうちに、小口に隣の本が入り
込んでくるからなんです。「ブ」ではよくあることなんだけ
ど、新刊を売る本屋さんでされたのがはじめてだったので、
びっくり。

 バサラブックスへ行き、

・江藤淳「三匹の犬たち」(河出文庫)
・池波正太郎「私の仕事」(朝日文芸文庫)
・戸坂康二「女優のいる食卓」(旺文社文庫)
・塩澤実信「名編集者の足跡」(グリーンアロー出版社)

 かかっていた曲がどこかで聞いたことのある曲で、誰だか
思い浮かばす、レジにいた女の子に訊けばよかったと後悔。

 駅からちょっと距離のあるところに開店した、「古本屋
さんかく」へ。距離のあると言っても、駅から、藤井書店
へ行くよりも短い感じ。

・星新一「明治・父・アメリカ」(新潮文庫)
・島尾敏雄「夢の中での日常」(集英社文庫)
・青木冨貴子「ライカでグッドバイ」(文春文庫)
・伊藤整「小説の認識」(河出新書)
 
 を購入。うーん、頭上注意な店です。値段はそれなりにつ
いているので、なかなか手がでなかった。伊藤整、持ってた
かもしれない。

 松屋でカルビ定食を食べ、よみた屋へ行き、「ブ」で、

・柴田元幸「バレンタイン」(新書館)

 を買ってると、メールが来て、合流。

      ※            ※

 ジブリ美術館、入ろうと歩いていたら、トトロの受付のあ
るところで、「カメラお願いできますか」と頼まれる。ひと
りふたりだろうなぁと思っていたら、30人くらいの団体さ
んっ! ちゃんと整列しているぜ! 
 どうやら頼める人を探していたのらしい。

 はい、1対30です。
 ゴングです。カンッッ。

 もうこういうときはノリノリのノリの中村紀で乗り切る。
 こういうときには自分のでっけぇ声も役に立つんだな。

 (カメラを受け取って)
「はーい、みなさーん、いきますよー。今日一番の笑顔ですよ
ー。いいですかー」

 ま、この先のセリフはお決まりで、

「1+1はーーーー」
「にーーー、あ、さーーん」

 と、2枚撮る。

 昔からなのだけど、なんか人を引き寄せてしまう磁石みた
いなのが俺にはあるんです。こういう写真撮るのは全然いい
んだけども、引き寄せてしまうもののほとんどはトラブルが
起こりそうな人で、ほんとね、どうにかしていただきたいと
思うんだけど、逆にそれがネタになるので、成り行きに任せ
るしかない。

 写真撮ったあとも、何人かの人に「ありがとう」と言われ
て、「いつでも撮りますから呼んでください」、と、意味不
明発言。さすが、中村紀、すげぇ(違うだろ)。

       ※            ※

 ジブリ美術館、そこかしこに仕掛けがあって、大人は気づ
かないが、もしくは、気づいていても恥ずかしくって遊ばな
いが、子どもはためらわずその仕掛けをいじって遊ぶ。
 「今の音、なんだ?」と思うと、子どもが遊び始めていて、
こっちがびっくり。

 短篇映画「めいとねこバス」を見て、うろうろ。

 なんといいますか、人肌の感じられるものって残るんだな
と。昨今はその人肌を抜いて行ったところに銭を生んでいる。
そりゃ、いつか冷たくなるだろうにと。

 売店に売られていた、「紅の豚」のプラモデルが欲しいっ。

 もっと人のいないときに来たいなぁって思いました。

 吉祥寺の駅で別れて、帰宅。

 明日は、達郎さーんのライブ千秋楽!
 奥さんは来るのだろうか。

       ※            ※

 内田樹「下流志向」(講談社)、読了。

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2009年5月 9日 (土)

子どもの頃の5分間+500円。

 宮崎駿さんが、「子どもの頃の5分間は大人の1時間に勝
る」と言う。確か、ニュース番組で語られていたことだった
と思うし、エッセイに書かれていたと思うのだけど、それに
当たるものを今持っていない。

 どうして、子どもの5分間のほうが勝るのか、理由を語っ
ていた記憶がない。

 なので、考えてみた。
 
 今、例えば、30歳である自分が、父親を見たとしましょ
う。あぐらをかいて、もくもくと本を読んで、「うーん、そ
うかそうか」と、言っている。その見た時間というのは、そ
れだけしかない。「うーん、そうかそうか」でしかない。そ
れは、今が一番若いから。一秒後のことを「若い」とは言え
ないから。

 けれども、5歳でも10歳でも15歳でもいいんだけど、
同じ光景を見たとすると、「うーん、そうかそうか」でなく
なる。10歳で見た光景は、20年を経つにつれて、「うん
? どういうことだろう」という変化をもたらす。「どうし
て父親はあのとき、あの本を読んで、頷いていたのだろう?」
と。
 だから、子どもの頃の5分というのは、思考の反復横跳び
を加えることにより、大人の1時間に勝るのではないだろう
か。意識的にしなくっても、どっかでしてる。その思考時間
を考えれば、あっという間に1時間を越えていく。

 「そりゃあ、たけちゃんが本を読むのが好きだからだろう」
って、思う人もいるかもしれませんが、10歳のときに父親
が、誰かに悪意を持った行動をしているところを見たとか、
「子どもには理解できないだろう」って、愚痴を言っていた
のを聞いたとか、そういうものでも同じでしょう。

      ※           ※

 友だちで、いくつのときだったのか忘れたけども、子ども
の頃、大好きで集めていたものを一切合切捨てられたことが
あるんだそうです。

 その友だちと話をしてて、好きな芸能人の話とか、好きな
歌手の話にならない。そもそも、興味があまりないんだなぁ
と思っていたんです。ほんと、最近ですが、大好きで集めて
いたものを子どもの頃に捨てられたという話を聞いて、ああ
っと思った。

「好きになっても、誰かに強制的に捨てられてしまうのでは
ないか」

 好きになることに対して、恐怖心がある。
 だから、好きにならないようにしてしまう。

 これを取り除くのって大変です。逆に捨てられずに、親に
いろいろと質問されていたとしたら、と考えると……、その
5分間というのは……、今、どうなっていただろうか。

      ※            ※

 子どもに対して、大人がどうしたのかというのは後々確実
に増幅されて響く。たかだ5分ではない。5分が、大切であ
る。

 プロフェッショナル仕事の流儀、宮崎駿さんの回のときの
話。スタジオに遊びに来た子どもを駅まで送ることになった。
子どもがぐずってたらしいんです。宮崎さんの車はオープン
カー。雨が降り始めていたので、開けられなかった。でも、
車の屋根が開くということをしてあげるべきだったと。大人
はすぐに車が濡れるとかそういうことを考える。そうじゃな
くって、開けるべきだったと。

 自分もひとつ後悔してることが。

 先日の「みちくさ市」で、話題になったはにかみ高校生、
ウチの店にも来たんです。彼が買ってくれたのは、別役実
「舞台を遊ぶ」です。

 おまけしてあげればよかったなぁ。
 というのも、「子どもの頃の5分間は大人の1時間に勝
る」、のと同じで、「子どもの頃の500円は大人の1万円
に勝る」んじゃないか、と思うんです。
 うーん、戯曲も持っていってたから、おまけしてあげれば
よかったなぁ。

 やっばり、自分ももう大人なんですね。
 暑いだとか、風が吹いてくるだとか、なかなか人が来ない
とか、そういうことばかり考えて。いけませんなぁ。

 あああ、ついつい長くなってしまいました。
 仕事せーーんとくうん。

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2009年5月 8日 (金)

ジュディマリと奥田民生と

 ジュディマリのトリビュートアルバムを借りてきました。

 ひととおり聞いてみたんですが、民生さんの「散歩道」が
一番よろし。あと、しっくりはまってるわーって思ったのが、
いきものががりの「クラシック」。

 そこで思い出したのは、ジュディマリと奥田民生の組み合
わせ。

 高校のとき、Kっていう、冬場になると唇が荒れるってい
う男がいたんですが、こいつとカラオケに行くと、ジュディ
マリか、ユニコーン。ほかにも歌ってたんだろうけど、Kっ
ていうと、ジュディマリかユニコーンなんだよな。

 ちなみに、高校の頃から、週プロと、ロッキンオンジャパ
ンを欠かさず買っているヤツで。数年前にクラス会で会った
ときに、「今でも買ってるの?」と言ったら、「ああ」と。

 ほんじゃ、夏場行くんだ? と、フェスの話にもっていこ
うとしたら、「いかん!」と。チケット取るのが面倒なんだ
そうで。高校の頃からちょいと面倒臭そうな感じはありまし
たが。
 仲間内で一番出世するのはこいつだろうって思ってたら、
今、某レンタルショップの副店長だそうで。

 それよりも、チケット、取れよなっ!(まあ、俺が取った
ら行きそうなそういう塩梅でしたけども)。

 まあまあ、こいつのおかげでユニコーンだとか、奥田民生
だとか、ジュディマリを聞くようになったのであります。ユ
ニコーンは解散寸前でしたけども。

 ほんで、Kにクラス会のとき、最近どんなのがいいの?
と、聞いたら、

K「キューミリパラベラムバレットっ」
オ「ああ、名前は知ってるわ、で、名前なんだっけ?」
K「キューミリパラベラムバレットっ」
オ「ああっ、キューミリ、パラパフュームの、のっち?」
K「馬鹿っ、ちげぇ!」

 Kは、CDは必ず買うっていうヤツで、まあ、すんごい持
ってるんだそう。そういえば、池袋は中古CD店リバティー
で、高校のとき、タイマーズのシングル(当然、8センチ)
を見つけて、「これ探してたんだよー」と、買ってたなぁ。
そのときは、キヨシローさんがどうのなんて知りませんでし
た。

 ほんでな、K、連絡先教えろよーっ!

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2009年5月 7日 (木)

雨なので、マイクを握って、歌う

 黄金週間最終日、家で仕事していたものの、ちっとも効率
が上がらず、ただイライラするだけなので、それと、大声出
さないと精神的に保たない、いや、ただ叫びたいという、タ
ーザン並の鼻息で西調布のカラオケ。

 いつもはガラガラの駐車場が埋まっていたので、駄目かと
思ったものの、15分ほど待って部屋へ。

 うん?

 和室です。掘りごたつ! けっこう広い。なんか、隅っこ
でちんまりと俺。うーん。シーザーサラダと親子丼とホット
コーヒーを注文して、マイク握るのさ。

1・今宵の月のように/エレファントカシマシ
2・翳りゆく部屋/エレファントカシマシ
3・流星/吉田拓郎
4・オレンジ/ボニーピンク

 頼んだものが到着。ライブのカラオケで、薄く本人の声が
入っているので、見ながら食べる。この曲、シカオちゃんと
歌ってましたね、僕らの音楽で。

5・えいさ/ジェロ
6・PLANET/GOING UNDER GROUND
7・忘れもの/堺正章
8・三日月/くるり
9・愛のメモリー/しげる松崎

 こめかみぴくぴくさせて歌ってたら、ドアの向こうに男の
子が覗いてた。目があったので、ピースしたら、逃げられた。
嗚呼、しげる松崎。 

10・UNI-VERSE/ASKA

 「L&R」が入っとらん。なっとらん、DAM。

11・トランジスタラジオ/山崎まさよし
12・低気圧ボーイ/山崎まさよし
13・高気圧ガール/山下達郎
14・永遠の嘘をついてくれ/吉田拓郎
15・アトムの子/山下達郎
16・ずっと一緒さ/山下達郎
17・2000トンの雨/山下達郎
18・恋のブギウギトレイン/山下達郎
19・メリーゴーラウンド/山下達郎
20・今夜だけきっと/スターダストレビュー
21・流星都市/小坂忠
22・しらけちまうぜ/小坂忠
23・逢いたい/音速ライン
24・原色したいね/C−C−B
25・Lucky Chanceをもう一度/C−C−B
26・Romanticが止まらない/C−C−B
27・イジメテミタイ/スガシカオ

 男の子が覗いていたら、どうしようとふと思う。

28・バナナの国の黄色い戦争/スガシカオ

 男の子に歯磨き粉の味を訊いてみたくなる。

29・Call My Name/スガシカオ

 男の子の名前が気になってくる。

30・38分15秒/スガシカオ

 男の子に、この時間はお母さんが昨日晩飯を作った時間の
ことなのだよ、と説明したくなる。
 キッチンタイマー、キッチンタイマー。

31・黄金の月/スガシカオ
32・POP MUSIC/スガシカオ
33・コーヒーブルース/高田渡
34・ピンクシャドウ/ブレッド&バター
35・How Beautiful/土岐麻子
36・愛のうた/GOING UNDER GROUND
37・グッバイベイビー/GOING UNDER GROUND
38・たどりついたらいつも雨ふり/モップス
39・愛されるより愛したい/KinKi Kids
40・東京/くるり
41・ハイウエイ/くるり
42・氷雨/ジェロ
43・どうにかなるさ/かまやつひろし
44・唇をかみしめて/吉田拓郎
45・言葉/吉田拓郎
46・替え歌メドレー2/嘉門達夫
47・酒と泪と男と女/河島英五
48・ポリリズム/Perfume
49・プラスティックラブ/竹内まりや
50・恋人/鈴木雅之
51・終わりなき疾走/浜田省吾
52・指切り/大滝詠一
53・今日はなんだか/SUGAR BABE
54・アンジェリーナ/佐野元春
55・彼女はデリケート/佐野元春
56・ガラスのジェネーション/佐野元春
57・Young Bloods/佐野元春
58・約束の橋/佐野元春
59・SOMEDAY/佐野元春

 以上っ!

 雨に濡れ、濡れ帰宅。
 仕事、ぽつぽつ。

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2009年5月 5日 (火)

なくても生活できるね。

 パソコンがぶっ壊れて、机の位置を変えて2カ月くらい。

 本棚移動させたりしたときに、テレビとハードディスクレ
コーダーの電源を抜いたのだけど、面倒になってセッティン
グしないまま。情熱大陸、松本隆の回を見逃したのは痛かっ
たものの、ほかはこれと言って見たいものはなく。

 テレビなくても全然生活できる。

 元々、テレビを見る時間が一日のうちほとんどないという
生活になっていたからというのもあるのだけど、「これは見
なきゃ」と思わせる番組が皆無で、下手にニュース見ている
と、映像がある分、想像力が湧いていかない。

 劇的なところを繰り返すし、そこで交わされる話におおっ
と感じることはない。テレビだろうがなんだろうが、この想
像力を湧かせてなんぼ、じゃないのかなぁ。その、きっかけ
を作る番組がほとんどない。

 よっぽど、大阪のおばちゃん4人、たこ焼きつくりながら
あーだこーだとしゃべらせて、30分。これだけで十分にお
もしろいような気がする。生はやめたほうがいいかもしれな
いけど。大阪のたこ焼きやさんを毎回巡って、作って、食べ
て、飲んで、ただ話すだけという。タレントの登場、一切な
しで。

      ※             ※ 

 野球の中継も下手になってる。
 ピンチのとき、選手がどー思ってるかなんて、どーでもい
いじゃないか。どーでもいいことを繰り返すからつまらなく
なるのだ。

 ピンチのとき、選手の気持ちなんて単純に考えるならば、
「ピンチを乗り切ること」だけだろう。それにしたって、複
雑であり、アナウンサーがわかるはずがない。誰もわからも
ん。

 映像で選手の顔が映っていようが、表情とか動作とかを
「アナウンサーの視点」で言えばいいじゃないか。その視点
なぞ、いくらでもある。
 
 「もしかしたら、あの選手こんなこと思ってるのかなぁ」
という行動は、「視聴者のもの」である。アナウンサーや解
説のもの、ではない。視聴者が想像することを助けなければ、
駄目だろう。

     ※               ※

 坪内祐三「考える人」読了。三角マークも切り取った。

 あーーーっ、カラオケに行きたいよーーー。

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2009年5月 4日 (月)

一箱古本市へ

 昨日は不忍ブックストリートを、♪ぐるぐるまわーって、
まわーって、まわーって、古本買うのよ、俺〜(川本真琴
「DNA」ね)、でした。

 家を出て、「そうか、達郎さんが56歳。キヨシローさ
んが58歳。達郎さんのほうが年下だったんだ。うーん」
と、武蔵境行きのバスに乗る。

 途中から、赤ちゃんをベビーカー乗せて乗ってくるお父さ
んお母さんがいた。詳しく知らないことを書くのはあかんこ
となんだけど、広くもないバスにベビーカーをたたまないで
乗ってくるのって、問題のないことなんだろうか。赤ちゃん
が成長してくれば重たいんだよ、ということは理解できるの
だけど、ベビーカーを前後に揺らして赤ちゃんの機嫌を取る
のはなしだろうと思う。

 赤ちゃんの頃、親の体温をたくさん味わうことが大切なん
じゃないかと思うからである(そのときにどうの、ではなく、
宮崎駿さんが「子どもの5分間は大人の1時間に勝る」って
おっしゃったことを考えると、赤ちゃんが大人になったとき
に心動かす「根源」になるだろうから。親の体温の記憶、と
いうのが)。

 5年前くらいには見なかった光景な気がするんですよね。

 赤ちゃんを背負っていたら、座っている人に気を使われる
のが嫌なのだろうか。そんなこと無用なんだけどなぁ。

 お母さんのつらさを理解してない発言かもしれないけど、
そういうことを思いつつ、中央線に乗る。

 道中の読書は、坪内祐三「考える人」。あ、新潮文庫の三
角、この本まだ切ってないや。

 幸田文、植草甚一、吉田健一と来て、西日暮里到着。歩い
て、千駄木駅へ。

 まきこさん、まゆちゃん、まゆちゃんの友だち伊織くんと
合流して、ぐるぐるスタート。

 えっと、ほうろうへ。

 内田樹・平川克美「東京ファイティングキッズ」(朝日文
庫)を買い、店内をうろうろし、新書のコーナーで橋本治
「あなたの苦手な彼女について」 (ちくま新書)をぱらぱら見
ていたら、向井さんと退屈さんがお店に入ってくる。先日の
お礼を。

 そういえば、往来座の瀬戸さんを思いっきり退屈さんやと
勘違いしていたことを思い出す。

 コシヅカハムへ。
 獅子文六「コーヒーと恋愛」(角川文庫)、江國滋「落語
無学」(旺文社文庫。古本 寝床やさんからだったっけ)、
「別冊カドカワ 吉井和哉」(角川書店。gottaさんから。前
回のみちくさ市のときにちょいとご迷惑をおかけしてしまっ
たので、お詫びを。にもかかわらず、200円おまけしてく
れる。この本、まりやさんが寄稿していたりしているので前
から買おうと思っていたのです)。

 向井さんと立ち話をしてて、いろいろと笑っちゃいけない
んだけど、笑ってしまう。そこに、Pippoさん登場。

P「あー、しげるくん」
俺「はい、どうも〜、髪、切りましたね〜。しげるって?」
P「しげるって、しげる〜」
俺「ああっ、松崎しげる!」
向「今、返事してたじゃん!」

 そういえば、そういえば、自分の呼ばれ方がもうひとつ増
えたのか、そうか。「愛のメモリー」練習しないとなぁと、
さっき、ダウンロード。

 花歩へ。
 古書北方人さんから、アーウィンショー 常盤新平 訳
「夏服を着た女たち」(講談社文芸文庫)を買う。

 ここでまゆちゃんが、あいうの本棚から本を取ってもく
もくと読んでる。何の本だろう? って、タイトル見れば、

「新明解 男辞典」(ぱる出版)

 だ! 何故っ! 新明解? わかっちゃうの?

 近くにでっかい蜂が飛んでいるのにもかかわらず、まゆ
ちゃん、もくもく、もくもく、もくきんどう。みちくさ市
でも山口瞳の男性自身シリーズを買っていて、なんだなん
だ男を知りたいんかーと、突っ込んでみる(不謹慎です)。

 「男の肉」、だったっけ、そういう本もあって、いっそ
のこと一緒に買いなさいなと、ふっかける俺(だから、不
謹慎よ、俺。声でかいから、聞こえまくってる)。

 迷っていたまゆちゃん、「男辞典」お買い上げ。そこに、
araさんがいらっしゃって、ご挨拶。

 どうでもいいけど、蜂の行方が気になる。

 ご飯たべましょうっかと、満満堂へ。カレーを食べる。

 1年前、一箱古本市にまきこさんと来たとき、お茶をして
いた店。混んでいたこともあって、相席で座っていたんだけ
ど(6人くらい座れるテーブルで、横に並ぶ感じ)、しばら
くして、やってきたのがまゆちゃんと友だちだった。なんと
いうのか、お見合いみたいになって、こっちの話は聞こえて
るし、と思ってたら、友だちさんと俺、目があっちゃって、

「今日はどこに行かれたんですか?」

 と、訊かれる。

 瞬く間にしゃべり始めて、30分くらいでメアド交換して
た。そのあと、「ちゃぶだい買いたい」というまゆちゃん、
まきこさんがご案内して、お買い上げ〜。

 そんなことがあったんだよーと、伊織くんに話す。

 アートスペース・ケントへ。

 NEGIさんに「スタンプ押す?」と言われたのだけど、ラ
リーをしていなかったので、「ごめんなさーい」。でも、手
のひらに押すってのもあるよね、と言われて、本当に押そう
かと思う。

 高木彬光「手相占い」(角川文庫)、小林秀雄「栗の樹」
(講談社文芸文庫)を買う。

 どの店なのか忘れてしまったけど、野火迅「使ってみたい
武士の日本語」(草思社)が売られていて、まゆちゃんに、
「男ものあるよ」と、言う。

 まきこさんは、岡崎さんの「女子の古本屋」を。

 築地塀を見て、貸しはらっぱ音地へ。
 
 紅屋さんにご挨拶。
 自分が出店していると、他の店で本を買うのを遠慮してし
まうんだけど、今日は問題ないんですよーと、吉田健一「酒
肴酒」(光文社文庫)、遠藤周作「作家の日記」(福武文庫)
を買う。
 
 ほか、よしながふみ「あのひととここだけのおしゃべり」
(太田出版)、魚喃キリコ「南瓜とマヨネーズ」(祥伝社)
を買う。

 岡崎さんの本を買ったまきこさんに、サインしてもらった
ら? と言っていたのだけど、いらっしゃらなかった。

 藍と絹のギャラリーで、たけうま書房さんにご挨拶。みち
くさ市でお隣さんで、「ゆらゆら帝国」のCDを買ったのだ
けど、すんごく良かったんですよーと感想を。

 まゆちゃんが、山口瞳「禁酒禁煙」を。
 どっちもばりばりやってるから、まゆちゃん、それ願望?
と突っ込む。

 その後、やなか珈琲で休憩したり、往来堂書店で、こっそ
り、もりみーの本を探すもみつからかなったり、根津神社に
行って、つつじを見たり、亀を見たり。亀見てて、急に飼い
たくなって、「亀って、いくらするんだろう」と言う、俺。
飼ったら、「亀田」って名付けて、ベース習わせるんだから
っ!

 コシヅカハムの隣、「小奈や」で打ち上げ。

     ※              ※
  
 1年前の日記を読んでたんだけど、

「ファーブル昆虫館に向かう途中、岡崎武志さんが反対側か
らやってきて、眼もあったのにもかかわらず、えー、小心者
の私は話しかけられず……。キンチョーしちゃうんですよね。
一言話せば、万国旗並に言葉は続くと思うんだけども」
 
 と、書いてた。

 それで今回、知っている人がたくさんいて、なんだかこの
1年は大きかったんだなぁと、思う。

 さあて、今日は仕事です。

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2009年5月 2日 (土)

罪を憎み、人をさえも憎んでいるうちは

 みちくさ市の疲れか、あまり仕事をする気が起こらない金
曜日。日曜日、一箱古本市へ行くので、待ち合わせはどうす
るべとメールのやりとりをして、ちょいと横になったものの、
やっばり今日はヤメ、とする。
 
 こういうときは、書くに限る。
 とりあえず、珈琲注いできて、っと。

 ぱりぱりぱーり(包装のビニールの音)、う、うめぇ、カ
ツサンド。

     ※               ※

 なるべく、ある人に何かされてもその「罪」は憎むが、人
までもを憎むのはどうか、と考えています。

「実はね、某パソコン通信ネットワークに入ってて。最近は、
その中にある模型フォーラムにばかり出入りしてるんだ」

ーー模型オタクなんですか?

「いや(笑)、好きなだけ。でね、そこにいろんな人が書き
込みをしてるんだけど。いいんだ。優しくて、みんな。中に
はモールドが悪いとか、こんな模型作ったってしょうがない
とか、そういう書き込みもあるけど。それは作った人間が悪
いんじゃない、金型が悪いんだって(笑)。罪を憎んで人を
憎まず、みたいな。でも、そこでふと思うんだけど。音楽に
関してって、みんなどうしてそうなれないんだろう。こうい
うほのぼのとした優しさがロックとかポップスのフィールド
で展開されれば、音楽もこんなにギスギスしないですむんじ
ゃないか、と。どうして、こう日本の、特に音楽を作る人間
も語る人間もイビツなのかな。人はそれぞれ喜怒哀楽を持っ
て音楽を作ったり、聞いたりしてて。だけど、そこにもうひ
とつフタをして、その上に座るっていうか。それを使って自
分のアイデンティティに結びつけようとしてる気がする。著
述関係の人ばかりじゃなく、音楽家もそうなりつつあって。
音楽そのものではない、たとえば自分の社会的なステイタス
とか、スタンスとかを誇示してばかり。それで何者かになり
たいんだな。芸術家とか、文化人とか、ロッカーとか、何で
もいいんだけど。そういうものに音楽がだんだん負けつつあ
る気がしてね」

ーー音楽が手段になってる、みたいな?

「うん。最終的に到達したいのが音楽じゃないんだな。音楽
そのものに対する美意識なんか実はどうでもいいとかさ。別
に音楽じゃなくってもいいんじゃないかっていう」

ーーいい曲が書けたっていう喜びじゃなく、「いい曲を書い
たね」って人から言われる喜びみたいなものばかり求めてい
る人が多い、と。

「そうそうそう。これは他人に対する批判である以前に自分
に対する問いかけでもあるんだけど。ぼくも含めて、音楽産
業に入ってくるような人種っていうのがいるでしょ。ぼくは
マニアでさ、ヒット・チャートで1位をとるような曲は嫌い
だったんだよね。音楽産業に入ってくる連中って、ほとんど
そういう人なの。日本のロックもすでに20年近くの歴史が
できて。その中で結果的に生き残った人とか、声のでかい人
とかって(笑)、だいたいそういう性格の人なんだよな。本
来、もっと心優しい人とかもたくさんいると思うんだ。たと
えば(……)」

 インタビュアーは、萩原健太。インタビュイーは山下達郎。
萩原さんのインタビュー集「ポップスインジャパン」(新潮
文庫)より。
 たとえば、と達郎さんが誰を取り上げたのかは、本を読ん
でいただくとしまして。
 
     ※              ※ 

 人間って、日々何かを積み重ねて生きているものです。
 積み重ねるものの重さや濃さが違えども、五感を通して何
かを積み重ねる。

 「罪」を憎んで、「人」までもを憎んで、日々積み重ねて
いくと考えたとき、その人はどんなふうになってしまうのだ
ろう。過剰な攻撃が日々行われるだけではないのか。攻撃す
る音量を上げていったときに、戦争へ化ける。血を見るよ、
というヤツです。

 「人」を憎むということは、人を許せないということと同
じ。

 ♪許し 許されながら 生きる
  だけど 今は 違う 逆ね〜

 と、中森明菜「ミ・アモーレ」の替え歌をネタ帳に書こう
と思ったことがある。

 誰かを許さなければ、誰からも許されない。これは、今ま
でも、この先も変わらない。けれども、「許してくれー」と
いう声はでかくなる。

     ※              ※

 「許す」ってことは、通過させることではないだろうか。
どこを? と言われれば、すきま、すきまをです。笑ゥせぇ
るすまんこと、喪黒福造が名刺を差し出して、埋めようとす
る「ココロのすきま」ってものです。
 許すとき、このココロのすきまを通る(実際は脳が、だろ
うって話はちょっと横に置いておいてくださいね)。許すこ
とがすきまを通ったとき、許した人がなんらかの形で「傷つ
く」。傷つかないのであれば、それは許すことにはならない。

 すきまを通らない許しは、甘やかす方面に行く。どうして、
甘やかす方面に行くかというと、「すきまとすきまの間の柱
が頑丈ではないから」。傷つくことに耐えられないからです。

 耐えられるようになるためには、傷つかないといけない。
 いや、その前に傷つかないと、「すきま」がそもそも開か
ない。幾度も幾度もの許す通過を経て、すきまが開かれて、
柱も頑丈、すきまの先の空間も頑丈になる。

 傷つくことが先でなければ、人を許せない。すきまは開か
れない。
 許すことができなければ、人にやさしくもできないし、愛
するなんてこともできるはずがない。

 やさしいということも、愛するということも、すきまを通
過する。どちらも温かいものでしょう。その温かみは、すき
まを通過したときの温度なはず。

     ※               ※

 そもそも、なんでこんなことを考えだしたのかというと、
25歳のとき、ある女の子に「たけさんって、すきがないよ
ね」と言われたんです。
 それで、このところ「すき」ってなんぞやと、考えてた。

 25歳のとき、「すきがないよね」という言葉を自分は
思いっきり褒め言葉だと思って受け取ったんです。それは
それは完璧じゃんというくらいに。
 すきがない、イェーイ!
 すきがない、イェーイ!!  

 はい、とっても、とっても、とーっても馬鹿です。

「♪だけどわたしも あなたに態度、視線
  好きだから好きだから隙だらけで
  分かりやすいはずなのに」
          チャットモンチー「意気地アリ」

 そう。
 すきがなければ、相手が入ってこれないんです。
 それを自分は勘違いしてた。

     ※                ※
 
 「罪」を憎んで、「人」までをも憎んでいると、どんどん
すきまは閉ざされるだろう。

 そういう人の仕事は果たして。よいものだろうか。

 すっかり長くなっちゃったので、ここいらへんで。

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